失敗しない苔庭作り
庭の中に風を入れない
庭に、苔の種を播くにしろ、苔のマットを張るにしろ、まず苔庭にしたい庭の還境を整える必要があります。
一番大切なのは、庭の中に、風を入れない事。
風が入れば乾燥し、苔が痛みます。
還境が整ったら
苔にはそれぞれ性質がありますので、それにそったものを選ばなければいけません。
<渡部造園が考える最強の苔>
・ 全日照では、スナ苔
・ 全日照から半日陰では、スナ苔とハイ苔の三種混合
・ 半日照から日陰では、ハイ苔とカモジ苔の三種混合
・ 木漏れ日がはいる位の日陰は、カモジ苔
・ 湿度の高いところでは、半日陰でもカモジ苔でもいいと思います。
スギ苔は乾燥に弱いのであまり薦められません
2年くらいは良いのですが、その後がいけません。
どうしてもスギ苔を、見たいのであれば、スナ苔や、ハイ苔を混ぜた三種混合のもので、楽しんだ方が良いと思います。
苔のメンテナンスについて
とくに苔の種から、苔庭にしたい方
3月~4月位に種を播くと、早い苔で1ヵ月ぐらいで小さな芽が出始めます。
小さい芽の時から、大きくなる半年間は、遮光ネットを張ってください。
また苔が大きくなっても、乾燥する地域では、夏と冬は遮光ネットを張ってもらいたいと思います。
遮光ネットの優れているところは、遮光と同時に風を防ぎ空気をよどませるという優れものです。
草が生えてきますので、プリグロックスLを200倍でやります。
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2~3年過ぎた頃から、よくなる部分と悪くなる部分が出てきます。
早めに苔の種を播いてやり、苔の芽数を増やしてやり、苔の集団を作ってやれば、乾燥から守ることができます。
最後に
水やりは大切ですが、やりすぎると苔が黒くなってきます。
苔が黒くなってきたら水をひかえてください。また苔が緑にもどってきます。
苔はどちらかというと乾燥気味の方がよいと考えています。